家具道具室内史学会
<修復部会>

 


 

部会趣旨
 
 文化財等の修復プロジェクトを行い、修復部会の活動実績と議論を積み重ねていく中で、日本独自の修復学を確立したいと考えています。具体的には、所有者の個人的な愛着によって修復される家具等から文化財として扱われる家具、室内装飾品までを、本学会独自の修復倫理、修復論理に基づいて調査、修復を行うことと、修復に関わる幅広い分野の専門家による、講座等を開催し、一般社会に修復に対する興味を喚起すると同時に、高いスタンダードを持った修復家を育成することを本部会の主要な活動としたいと考えています。
  
代表 黒瀧道信(KUROTAKI Michinobu) fsdxw630[@]yahoo.co.jp

 

※ [@]を半角英数文字の「@」に置き換えてください。

 


 
活 動
 
◆修復部会の修復活動

 

 復部会では、美術的・歴史的価値を持つ家具について、修復の経験や知識・技術をもった専門家である部会員の監修のもと、その所有者の希望に応じて、学術的調査から修復・復元、記録作成までの作業を行っています。

  

◆国指定重要文化財  旧前田家本邸 家具の調査

  

 2017年度は、 国指定重要文化財  旧前田家本邸 家具の調査(東京都、2018年1月)を実施しました。

  

◆フランス大使館所蔵 ジャン・プルーヴェのデザインした家具の調査・メンテナンス

 

 2016年度は、フランス大使館所蔵のジャン・プルーヴェによるデザインの家具の調査及びメンテナンスを実施しました(2016年12月、2017年3月)。

  

 2017年度は、 ジャン・プルーヴェのデザインした家具の調査 (2017年5月)を実施しました。

  

◆東京都庭園美術館(旧朝香宮邸)家具の調査修復について
 
 東京都庭園美術館は 朝香宮邸として1933年(昭和8年) に建てられた建物を、そのまま美術館として公開しています。旧朝香宮邸は、1920年代から1930年代にかけてヨーロッパの装飾美術を席巻したアール・デコ様式の建物で、東京都の有形文化財に指定されています。フランス人デザイナーが主要部分を設計、内部装飾もフランスをはじめとする外国から輸入されたものが多用されています。また基本設計と内装は宮内省内匠寮が担当しています。
 
 庭園美術館は現在、歴史的建造物の保存と建物の特性を活かした美術館活動の実施を目的に、旧朝香宮邸の改修工事を行 っていますが、リニューアルに向けた邸内の家具の調査および修復・復元を、このたび修復部会が請け負うことになりました。
 
 旧朝香宮邸室内のために製作された家具は、フランス人デザイナー、アンリ・ラパンがデザイン・制作した輸入品と、宮内省内匠寮が設計した国産品の2種に分類され ます。国産家具も歴史資料として価値の高いものですが、特色はやはりアンリ・ラパンによる主要室7室の家具でしょう。これらの家具は言うまでもなくアール・デコ様式であり、それぞれにはっきりしたアール・デコの特徴がみられます。当時アール・デコの最先端であったフランスのトップデザイナーが、日本の皇室のために精魂込めて製作したということで、世界的に見ても最高クラスの家具であるといえます。また、各部屋の内装、照明器具および家具はデザインとして一体化(トータルコーディネート)されているため、内装とともに家具の修復・復元も行い、邸として生きていた当時の姿を取り戻すことが重要な意味を持ちます。
 

 この仕事に携わるにあたり、修復部会では、旧朝香宮邸の家具についての定期的な勉強会を行いました。
 
第1回勉強会は、2013年7月7日(日)に開催し、旧朝香宮邸の概要や歴史、残存家具の状況や修復の方針、個々の家具の意匠や材質、製作方法についてなど、さまざまな視点から積極的な意見交換を行いました。
 
第2回勉強会は、2013年9月8日(日)に開催し、各担当者が旧朝香宮邸の家具の歴史資料調査の結果、および朝香宮邸建設当時の日本の木材の流通事情について、研究成果を発表しました。
 
第3回勉強会は、2013年11月10日(日)に開催し、旧朝香宮邸の(1)残存家具全体の調査結果報告、(2)修復報告を行ないました。
 
第4回勉強会は、2014年1月26日(日)に開催し、日本郵船氷川丸および日本郵船歴史博物館の見学と、デコラティブアートスタジオ 黒瀧道信にて修復家具の検討をおこないました。
 
第5回勉強会は、2014年4月20日(日)、小泉和子生活史研究所において開催しました。

 

 2015年度は、国指定重要文化財旧朝香宮邸(東京都庭園美術館)の殿下御書斎にある造り付けキャビネットの引手及び鍵の修復を行いました。

 

 2016年度は、国指定重要文化財旧朝香宮邸(東京都庭園美術館)の殿下御書斎の壁面塗装修復プロジェクト(2階御書斎壁面塗装修復)を実施しました(2016年7月、9月、12月)。

 


 
勉強会
 
「基礎知識ゼミ」という、和家具、日本近代家具、イギリスの家具の意匠や歴史などの基礎知識を勉強するゼミを開催しました。

 

第1回基礎知識ゼミ
2010年10月23日(土) 横浜市青葉区寺家町 黒瀧工房
教材: 小泉和子 『別冊太陽 和家具』平凡社 (2005/09)

 

第2回基礎知識ゼミ
2010年11月27日(土) 横浜市青葉区寺家町 黒瀧工房
教材:小泉和子 『西洋家具ものがたり』 河出書房新社(2005/02) 

 

第3回修復部会勉強会
2011年2月26日(土) 横浜市青葉区寺家町 黒瀧工房
教材 ジョン・ブライ著 小泉和子訳 『イギリスの家具』 西村書店(1993/04)

 

第4回修復部会勉強会 
2011年4月23日(土) 横浜市青葉区寺家町 黒瀧工房
家具歴史年表作成について(伊勢戸氏)、今後の部会活動予定相談

 

「公開勉強会」も開催しました。

 

第1回公開勉強会
2011年9月11日(日) 銘木市場(新木場) 伊勢戸将司氏
同時開催「東京銘木青  年会ふれあい大作戦」
 


  
家具調査/見学

 首都圏及び近郊に残存する、日本近代(明治から昭和戦前期)の家具の実測調査方法、材料、工法、仕上げ、意匠などを学び、検討しました。
 
第1回調査 2010年7月 沼津御用邸
<調査対象> 沼津御用邸御座所家具
<調査内容> 家具修復時の資料をもとに、実物家具の形状、意匠、材料、仕上げ等の調査、写真撮影及ぴ、必要箇所の実測   
 


 

講座開催
 
◆ 家具修復講座


家具の歴史、材料、工法、修復技法などについて学ぶ機会を提供しました。

 

第1回: 2010年9月25日(土) 明治生命館

 


  
準備中の作業 

 

◆修復プロジェクト
◆修復士認定・登録制度
◆保存修復のガイドライン作成
◆日本近代家具の修復に関する聞き取り調査、資料整理など 

 


 

参加方法

 

修復部会に興味がある会員の皆さまは、ぜひ下記までご連絡いただければ幸いです。
 
◆黒瀧道信(KUROTAKI Michinobu) fsdxw630[@]yahoo.co.jp 

 

◆家具道具室内史学会 事務局   mail[@]jpshift2008.org

 TEL: 090-8517-4820 (水・木 9:00-18:00)
 
※ [@]を半角英数文字の「@」に置き換えてください。

   


 

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